パーマーの庭で世界ランク1位争い 松山英樹2週ぶり出場

“キングの庭”での戦いが今年も始まる(撮影/田辺安啓(JJ))

◇米国男子◇アーノルド・パーマー招待byマスターカード 事前情報◇ベイヒルクラブ&ロッジ(フロリダ州)◇7466yd(パー72)

PGAツアー62勝、メジャー通算7勝。その数字以上の功績をゴルフ界に残した故アーノルド・パーマーの名を冠した大会が2日(木)に開幕する。今年もフロリダ州中部オーランド、“キング”の終の棲家(ついのすみか)でもあったベイヒルクラブにエリートが集まった。

世界ランキング上位者らが出場してきた招待試合は今季の昇格大会のひとつに組み込まれ、グレードがさらにアップ。賞金総額は1200万ドルから2000万ドル(約27億2260万円)に、優勝賞金は216万ドルから360万ドル(約4億9000万円)に増額された。

エントリー締め切り時点での世界ランキングトップ50の選手は44人で、昨年のメジャー最終戦「全英オープン」後のツアー競技では最多というフィールドだ。

ディフェンディングチャンピオンのスコッティ・シェフラーが前年記録した4日間通算5アンダーは、1983年の1アンダー、2020年の4アンダーに次ぐハイスコアだった。フラットな18ホールの上空を舞う風と、硬いグリーンでのプレーが攻略のカギ。

今年に入って5戦3勝のジョン・ラーム(スペイン)を筆頭にする世界ランク争いはし烈で、2位のシェフラー、3位のロリー・マキロイ(北アイルランド)も優勝すると再びトップに立つ可能性がある。

大会は7月の「全英オープン」の予選会も兼ねており、有資格者を除く上位3人がイングランド・ロイヤルリバプールへの道を切り開く。

松山英樹は今季初の予選落ちを喫した「ザ・ジェネシス招待」以来2週ぶりの登場。年間スケジュールで唯一、連日自宅からコースに通うゲームでもある。20位で終えた昨年は試合期間中に背中から首にかけて痛みを訴えた。ネガティブなイメージを払拭(ふっしょく)してメジャーシーズンの到来に備えたい。

<主な出場予定選手>
スコッティ・シェフラー、パトリック・カントレー、ジェイソン・デイ、トニー・フィナウ、マックス・ホマ、イム・ソンジェ、キム・シウー、トム・キム、クリス・カーク、松山英樹、ロリー・マキロイ、コリン・モリカワ、ジョン・ラーム、ザンダー・シャウフェレ、ジャスティン・トーマス、ウィル・ザラトリス

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