富山湾でホタルイカ漁解禁 水揚げ59匹、08年以降最少

網をあげる漁師たち=1日午前5時9分、富山県滑川市沖

 富山湾の春の風物詩ホタルイカ漁が1日、富山県滑川市沖で解禁された。漁師らが網をたぐり寄せると、ホタルイカの青白い光が夜明け前の暗い海面に時折まばたいた。市によると、滑川漁港での初日の水揚げは59匹で、統計のある2008年以降で最少だった。

 午前4時ごろ、約60人の漁師が6隻の船に乗り込み漁港を出発。沖合約1.5キロで、2隻一組になり定置網をたぐり寄せると、スルメイカやイワシに交じってホタルイカが網の上を跳ねた。

 漁は3月中旬から5月初旬ごろにかけてピークを迎え、6月まで続く。

 滑川春網定置漁業組合の水橋一仁副組合長(61)は「今後の漁に期待するしかない」と話した。

解禁初日に水揚げされたホタルイカ=1日午前5時54分、富山県滑川市

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