ドジャース・ラックスが今季絶望に ロハスを正遊撃手として起用へ

日本時間3月1日、ドジャースはギャビン・ラックスが右膝前十字靭帯を断裂し、右膝外側側副靭帯も痛めていることを発表。トレイ・ターナーが退団し、昨季までの二塁から今季は本職の遊撃にコンバートされていたラックスだが、今季を全休することが濃厚となった。ラックスは日本時間2月28日のパドレスとのオープン戦で走塁時に右膝を負傷。ラックスによると、スパイクがグラウンドの土に引っ掛かり、足を伸ばしたときに右膝を強くひねる形になってしまったという。なお、ラックスの離脱により、ミゲル・ロハスが正遊撃手として起用される見込みだ。

現在25歳のラックスはメジャー4年目の昨季、自己最多の129試合に出場して打率.276、6本塁打、42打点、7盗塁、OPS.745を記録。ドジャースはコリー・シーガー、ターナーと2年連続でスター遊撃手がチームを去っており、メジャー昇格後は二塁を守ることが多かったラックスが今季は本職の遊撃で起用される予定となっていた。ところが、オープン戦序盤でアクシデントが発生。ドジャースの発表によると、ラックスは日本時間3月8日にロサンゼルスでニール・エラトラシュ医師による手術を受ける予定となっている。

ラックスの離脱を受け、デーブ・ロバーツ監督は今年1月のトレードでマーリンズから獲得したロハスを遊撃のレギュラー格として起用する方針を明らかにしている。現在34歳のロハスは2014年にドジャースでメジャーデビューし、2015年から昨季まで8年間マーリンズでプレー。正遊撃手兼チームリーダーとして活躍し、昨季は140試合に出場して打率.236、6本塁打、36打点、9盗塁、OPS.606を記録した。自己ベストの守備防御点+15をマークするなど守備力は非常に高い。

ラックスの離脱で二遊間の選手層がさらに薄くなったため、内外野兼用のユーティリティ・プレーヤーであるクリス・テイラーは内野手としての出場が増えるとみられる。場合によっては、正右翼手ムーキー・ベッツが過去2年間と同様に、必要に応じて二塁を守るケースも出てくるだろう。今のところ、二塁ミゲル・バルガス、遊撃ロハスがレギュラーに予定されているものの、有望株バルガスが期待に応えられないようだと、二遊間事情はさらに苦しくなりそうだ。

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