【レコード大賞/最優秀新人賞受賞:田中あいみ】師・細川たかしも唸らせた魅力とは?

2021年11月に鮮烈なデビューを飾った田中あいみ。
現役の大学生でありながら、大御所・細川たかしを唸らせた実力は演歌界に大きな衝撃を与えました。

さらには、2022年に第64回日本レコード大賞にて最優秀新人賞を受賞したことで全国的に知られ、演歌・歌謡曲にとどまらず、J-POPなどのジャンルにとらわれない柔軟性を持つ田中は、今後も注目を集めることでしょう。

そこで今回は、田中のこれまでの経歴や魅力についてご紹介していきます。

歌手デビューまでの道のり

まずは、田中が演歌歌手としてデビューするまでの道のりをみていきましょう。

演歌に触れて育った幼少期

10歳の頃

2000年7月26日に京都で生まれた田中。
実家がカラオケ喫茶だったこともあり、幼少期から歌に触れる機会が多く、次第に歌謡曲や演歌に興味を持ち始めたそうです。

特に桂銀淑(ケイ・ウンスク)の歌声に心打たれたようで、最初に覚えた歌は桂銀淑の『すずめの涙』でした。

当時は歌手になるつもりはなく、歌はあくまでも趣味として楽しんでいで、将来は警察官になりたいと憧れていたそうです。

小学校3年生になると、京都の歌謡サークルに所属。
数々の大会に出場して入賞することも多かったため、賞品・賞金を持ち帰っては家族を喜ばせていたとか。
この頃から、歌手としての才能が目覚めつつあったのかもしれません。

高校生のとき、カラオケ大会の審査員をしていた作曲家・西つよしから指導を受けたことで、歌手に興味を持ち始めました。

プロデビューのきっかけ

日本クラウン開催 演歌・歌謡曲新人オーディション

歌手を目指すきっかけとなったのは、実家近くに住んでいた日本クラウンの所属歌手・五条哲也から「そんなに歌が好きなら勉強してみてはどうか」と助言を受けたからでした。

2019年の京都先端科学大学在学中に日本クラウンが開催した演歌・歌謡曲新人オーディションに出場。

決勝のステージでは『涙のリバー』を披露し、2500人以上の中からグランプリに選ばれました。

当時のインタビューでは「スーパースターになります!」と宣言し、その目標は現在も変わっていないようです。

細川たかしへの弟子入り

師匠・細川たかしと

もともとは月に一度だけ東京のボイストレーニング教室に通っていたようですが、コロナ禍の影響で通うのが困難になってしまいました。
そのため、先生から送られてきた課題を自宅で行う毎日を送っていたようです。

そんな状況を変えたのが、ディレクターからの紹介で初対面した大御所演歌歌手・細川たかしでした。
才能を見出された田中は、細川に弟子入りすることとなります。

熱烈なレッスンだけでなくプライベートでも共に食事をするなど、お互いを信頼した師弟関係となっているようです。

『孤独の歌姫(シンガー)』田中あいみとして演歌歌手デビュー

ファーストライブの模様

2021年11月10日に現役女子大生演歌歌手としてシングル『孤独の歌姫(シンガー)』で悲願のデビューを果たしました。

オリコン演歌・歌謡週間チャートでは、初登場2位を記録し、さらにUSEN演歌歌謡曲11月の月間ランキングでは1位を獲得。
細川の愛弟子ということだけでなく、田中の持つ歌唱力やインパクトのある衣装、ビジュアルなどの魅力が光り、大きな話題となりました。

デビューシングルには、孤独の歌姫(シンガー)の他、オーディションで歌唱した『涙のリバー』や『シニカル・レイン』も収録されています。

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デビュー後の活躍

ここでは、デビューして以降、どのような活躍を見せてきたのかをご紹介します。

第64回日本レコード大賞・最優秀新人賞を受賞

2022年12月30日に開催された第64回日本レコード大賞にて、最優秀新人賞を受賞しました。

ステージでは、黒のスパンコールのジャケットにレザーのミニスカートという印象的な衣装に身を包み、セカンドシングル『大阪ロンリネス』を力強く歌唱。

最優秀新人賞が決まった際には、涙を流して喜びました。

約半年のレギュラーラジオ番組も経験

2021年4~9月の間に、田中は東海ラジオの深夜・早朝帯で自身の冠番組「田中あいみ はんなりラジオ」を担当。

ラジオ内では、「父親が自動車整備士だったこと」「その影響でF1レースが大好き」「エンジン音やオイルの匂いが好き」ということも語っており、レーサーを志す可能性もあったようです。

明るく軽快なトーク力と、ステージでは見ることのできない田中の意外な一面があらわになり、好評を博しました。

さまざまなメディアへの出演

デビューからわずかな活動期間ではありますが、これまでにテレビ・配信番組・ラジオでのゲスト出演・舞台・コンサート・書籍・WEBマガジンなど、いろいろな場面で活躍を見せています。

他にもイベントや、師匠・細川のコンサートに登壇するなど活躍の場を広げており、師弟の掛け合いが見られる舞台はとても好評なようです。

田中の魅力

演歌歌手として短い活動期間でありながらも、ここまで注目される魅力とはなんなのでしょうか。
ここでは、田中の持つ魅力をご紹介します。

ジャンルにとらわれないニュータイプシンガー

田中の持ち味は、なんといっても一度聴いたら耳に残るパワフルな歌声でしょう。

ハスキーな声質と高音が綺麗に響くソウルフルボイスでありながらも、圧倒的な表現力を兼ね備えているところでは唯一無二。

それだけにとどまらず、演歌・歌謡曲・J-POPなど幅広いジャンルに対応できるのも魅力となっており、YouTubeでもカバー曲に定評があります。

デビュー記者会見では、黒い衣装を身にまといハーレーダビッドソンに乗って登場。
これまでの演歌歌手のイメージを覆すようなギャップはインパクトを与え、話題となりました。

デビューイベント

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ギャップを感じる趣味

田中の演歌歌手というイメージからはギャップを感じる趣味を持っているようです。

ネイル

自身のInstagramやTwitterではネイルにこだわっている様子も見られ、おしゃれを楽しむ今どきの女の子らしさも感じます。
ネイルは「今の田中あいみの人生において必要なもの」と話すほどに、自身の楽しみの一つになっているそうです。
次はどんなネイルをするのかというところも、ファンにとっては楽しみの一つとなっているでしょう。

茶道

京都で生まれ育った田中は、小中高とお茶の授業があり、その影響で茶道を習い始めたそうです。
時間があるときはお稽古に行き、お茶の雰囲気を味わうことで、セルフコントロール力を身に着けているのだとか。
心身ともに鍛えられて、良いリフレッシュとなっているようですね。

車・野球

父親が自動車整備士だったことから、F1レースが大好きだったり、野球観戦が好きで阪神タイガースの大ファンだったりと、演歌歌手というイメージからは遠く離れた趣味も持っているようです。
自身で車を運転することも趣味の一つのようですが、現在は歌手活動を優先して控えてるそう。

おしゃれへのこだわりや伝統芸能を嗜む部分、ギャップのある趣味と、自身が好きなものを素直に楽しんでる部分も、ファンを惹きつける魅力ではないでしょうか。

演歌界の新星

現役女子大生でありながらも師匠。細川を驚かせた歌唱力は演歌界の宝でしょう。
今後、さらなる経験を積んで成長していく田中の活躍には期待が高まります。

演歌界だけにとどまらず、日本音楽界のスーパースターになってほしいですね。

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