オープン戦5日目 大谷翔平と藤浪晋太郎の投げ合いはともに無失点

日本時間3月1日、メジャーリーグはオープン戦5日目を迎え、エンゼルス対アスレチックスの試合では大谷翔平と藤浪晋太郎の投げ合いが実現した。侍ジャパン合流前最後の試合となった大谷は、二刀流ではなく投手に専念し、3回途中まで34球を投げて無安打無失点。一方、アスレチックス入団後初めての実戦登板となった藤浪は39球を投げ、2イニングを1安打無失点に抑えた。試合は両先発の降板後に点の取り合いとなり、11対5でエンゼルスが勝利。オープン戦はここまでエンゼルスが3勝1敗、アスレチックスが2勝2敗となっている。

大谷は初回をセンターライナー、ショートゴロ、セカンドフライで三者凡退に抑えると、2回裏は先頭のヘスス・アギラーに四球を与えたものの、空振り三振とショートゴロ併殺打で3アウト。3回裏先頭のシェイ・ランゲリアーズから空振り三振を奪ったあと、ライアン・ノダに四球を与えたところで予定されていた球数に達し、マウンドを降りた。

オープン戦初登板は2回1/3を投げて被安打0、奪三振2、与四球2、失点0という内容。大谷は「今日の目標はすべての球種の感触を確かめることで、それは達成できた。95マイルくらい出ればいいと思っていたけれど、98マイルが出たのでよかった。2イニング目は100マイルくらい出そうと思っていた」と自身の登板を振り返った。ピッチクロックについては「みんなが同じルール。みんなが適応しないといけない。少し急かされている印象もあるけれど、慣れていけば問題ない」と話している。

一方の藤浪は初回先頭のデービッド・フレッチャーを空振り三振に仕留めたあと、ルイス・レンヒーフォにピッチャー強襲の内野安打を許したが、後続を抑えて無失点。2回表は三者連続四球で無死満塁の大ピンチを招いたものの、見逃し三振とショートゴロ併殺打で無失点に抑えた。速球は97~98マイル、スプリッターは91~92マイルを計測するなど上々のピッチング。2イニングを投げて被安打1、奪三振3、与四球3、失点0という内容だった。

藤浪は自身のピッチングを振り返り、「初回はよかった。2イニング目はもっとよくしてやろうと思ってしまった。制球が定まらなくなったけれど、回の途中で取り戻すことができた」と反省。大谷との投げ合いについては「気にならなかった。まだオープン戦なので。でも、日本のファンが対戦を楽しみにしてくれていることは知っている。この試合は楽しみを提供できたと思う」と冷静に語った。

エンゼルスとアスレチックスはレギュラーシーズンの開幕カードで激突。今日は実現しなかったが、開幕早々に打者・大谷と投手・藤浪が直接対決する可能性は十分にありそうだ。

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