コロナ禍前の8割まで回復 年末年始の和歌山県内観光客

白良浜のイルミネーションイベント(2022年12月)

 和歌山県は、年末年始(12月30日~1月3日)に県内主要観光地(7カ所)を訪れた観光客は前年度より17万7700人多い116万6760人だったと発表した。コロナ禍前の8割まで回復し、旧串本町ではコロナ禍前を上回った。

 主要観光地7カ所は、田辺市龍神村、同市本宮町、旧白浜町、旧串本町、那智勝浦町、和歌山市、高野町。

 宿泊客数は9万8380人で、コロナ禍前の2019年度の94.1%、日帰り客数は106万8380人で80.2%。

 20年度は日帰りが59万4060人、宿泊が5万6120人、総数は65万180人と大きく落ち込んだが、いずれも翌年から回復してきている。

 県は、3年ぶりに行動制限のない年末年始となったことから、旅行需要が高まったことや天候に恵まれたことを要因に挙げている。

 紀南では旧串本町の観光客総数は4万3660人で、4万70人だった19年度を1割ほど上回った。サイクリングやバイクのツーリング客が多く、日帰り客が増えたためという。

 旧白浜町も7万5900人で、19年度の92.9%に回復。高速道路4車線化による利便性向上や白良浜のイルミネーションイベントなどが要因とみている。

 田辺市本宮町は39万5570人で19年度の79.5%に、同市龍神村は9400人で60.9%。那智勝浦町は、宿泊客は19年度を上回ったが、総数は8万9千人で56.9%にとどまった。

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