「県単独のドーム建設は現実的でないのでは」新県営球場の予算案審議 費用めぐり厳しい質問相次ぐ=静岡県議会

静岡県議会では、浜松市の沿岸部に建設予定の野球場をめぐる集中審議が3月1日、行われました。議員からは、費用に関する質問などが相次ぎました。

静岡県が浜松市の遠州灘海浜公園に建設予定の野球場をめぐっては、球場の照明が絶滅危惧種のアカウミガメに影響を与えることが分かり、「ドーム型」か「照明のない野外球場」の2案に事実上、絞られています。

3月1日の静岡県議会建設委員会では、野球場に関する県の2023年度予算について議論されました。天候に左右されない「ドーム型」の建設事業費は、収容人数が2万2,000人の場合、370億円と見込まれています。県は、財政負担を軽減するため民間資金を活用することを前提とし、調査費用として3,000万円を計上しました。

<諸田洋之県議>

「地元の協力がなかった場合、県単独で2万2,000人規模のドーム球場をつくることは現実的ではないと思うんですけれども」

<静岡県公園緑地課 伊東信幸課長>

「私の立場でいうと、非常に厳しいです」

議員からは、「照明や空調にかかる費用は調査しているのか」、「国からの補助金は出るのか」など質問が相次ぎました。建設委員会では3月2日、予算の採決が行われます。

© 静岡放送株式会社