【卓球】Liam Pitchford(リアム・ピッチフォード)の性能を徹底レビュー イングランド代表も唸る超攻撃ラケット

VICTASのラケット『リアム・ピッチフォード』は、卓球界初の特殊繊維を使用し、強烈な攻撃を生み出すことができる卓球ラケットです。果たして、『リアム・ピッチフォード』にはどのような特徴や性能があり、どのような選手に適しているのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

『リアム・ピッチフォード』とは

『リアム・ピッチフォード』は2020年6月にVICTASから発売されたシェークハンドラケットです。VICTASといえば、TSPから引き継いだ「スワット」シリーズや、「ZX-GEAR(ゼクスギア)」シリーズを中心にラケットでも人気のあるメーカーです。

ラバーでも「V>15」シリーズや『V>20 ダブルエキストラ』と人気作が続々と誕生し、VICTAS製品を使用する契約選手が国内外で活躍しています。

写真:リアム・ピッチフォード(イングランド)/提供:WTT

今回紹介する『リアム・ピッチフォード』は、名の通りリアム・ピッチフォード(イングランド)選手モデルとして作られたラケットです。イングランドの主力としてTリーグや国際大会でも活躍中のリアム・ピッチフォードの理想の卓球を実現するラケットとは一体どのようなものなのでしょうか。

『リアム・ピッチフォード』の特徴

ではまずは、『リアム・ピッチフォード』の特徴について解説します。

特徴➀:『ZX-GEAR OUT』をベースに改良されたラケット

『リアム・ピッチフォード』の特徴1つ目は、『ZX-GEAR OUT』をベースに改良されたラケットです。

『リアム・ピッチフォード』を開発するにあたって、本人が試打した中で気に入った打球感を持っていたのが『ZX-GEAR OUT』であったため、『リアム・ピッチフォード』の元々の性能は『ZX-GEAR OUT』に近いものとなっています。

そこから本人の理想のプレーを実現するために、回転とスピードを追求したラケットとして『リアム・ピッチフォード』が誕生することとなりました。

特徴➁:響く打球感と弾性の強い「Zカーボン」

『リアム・ピッチフォード』の特徴2つ目は、響く打球感と弾性の強い「Zカーボン」です。

『リアム・ピッチフォード』には、『ZX-GEAR OUT』と同じく「Zカーボン」というものが使用されています。「Zカーボン」とは、卓球界で初めてVICTASが採用した『ゼクシオン®』という高い反発力と響く打球感を持つ繊維を使用したカーボンである。

ピッチフォード本人はこの「Zカーボン」搭載ラケットの打球感に惹かれたため、『リアム・ピッチフォード』も「Zカーボン」搭載ラケットをベースにしています。

特徴➂:打球時にパワーを増幅させる「ダイナシェル」

『リアム・ピッチフォード』の特徴3つ目は、打球時にパワーを増幅させる「ダイナシェル」です。

「ダイナシェル」とはラケットブレードの上板のすぐ裏に特殊素材を挟むことで、打球時にパワーを効率よく増幅させることができる構成の事です。『リアム・ピッチフォード』にも「ダイナシェル」は採用されていて、ピッチフォードの力強い卓球を支えています。

『リアム・ピッチフォード』が向いている選手

『リアム・ピッチフォード』は以下のような選手に向いています。

選手➀:『ZX-GEAR OUT』に威力を追求したい選手

『リアム・ピッチフォード』が向いている選手1人目は、『ZX-GEAR OUT』に威力を追求したい選手です。

『リアム・ピッチフォード』は、『ZX-GEAR OUT』をベースに、威力の面で改良が加わったラケットです。『ZX-GEAR OUT』を使用していて、さらなる威力を求める選手は『リアム・ピッチフォード』を使用することで望みの打球を実現することができます。

選手➁:高い打球点からの攻撃を軸とする選手

『リアム・ピッチフォード』が向いている選手2人目は、高い打球点からの攻撃を軸とする選手です。

ピッチフォードのプレースタイルは、高い打球点から積極的に攻撃を仕掛けるタイプですが、『リアム・ピッチフォード』はその卓球を最大限に引き出すことができるラケットです。ピッチフォードのように高い打球点から威力のある攻撃を仕掛けたい選手に『リアム・ピッチフォード』は適しています。

選手➂:硬めのラバーを使用する選手

『リアム・ピッチフォード』が向いている選手3人目は、硬めのラバーを使用する選手です。

『リアム・ピッチフォード』は、硬めの回転の強いスピン系テンションラバーや粘着ラバーを合わせることで、回転量をそのままにスピードを加えた一級品のボールが飛び出すようになります。威力重視の面もあり、扱いに慣れるには時間がかかりますが、慣れるとこれまで以上の打球を可能にします。

『リアム・ピッチフォード』の板厚/重さ/グリップ

続いて『リアム・ピッチフォード』の板厚、重さ、グリップについて解説します。

板厚

『リアム・ピッチフォード』の板厚は5.9mmで、ラケットの中ではやや厚めの部類です。特殊素材入りのラケットの中では標準的な厚さとなっています。

重さ

『リアム・ピッチフォード』の重さは90g前後です。特殊素材入りのラケットでは比較的重めの部類に入ります。両面に重いラバーを使用する際には注意が必要です。

グリップ

『リアム・ピッチフォード』のグリップはシェークハンドのFL(フレア)とST(ストレート)の2種類です。ペンホルダーのグリップはありません。

まとめ:『リアム・ピッチフォード』で勝てる卓球を実現しよう

このように『リアム・ピッチフォード』は、高い打球点から高い威力の攻撃を仕掛ける上級者や硬いラバーを使用したいハードヒッター望みを叶えてくれるラケットです。ぜひ一度『リアム・ピッチフォード』を手にして、さらなる高みを目指してみませんか。

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