石川遼はギアを大幅に変更 新セッティングの狙いと過程

シーズン開幕前の最新クラブセッティングを公開!(撮影/服部謙二郎)

2月末に行われた男女プロによるチーム戦「HEIWA・PGMチャリティゴルフ」に出場した石川遼の最新クラブセッティングを公開。国内男子ツアー開幕戦「東建ホームメイトカップ」(3月30日~)まで1カ月とあってテストの意味合いも強いが、昨年からほぼ全てのギアを替えてイベントに臨んでいた。「今のスイングの流れの中で打てるクラブを最優先した」という。

ドライバーはキャロウェイ「ローグ ST MAX LS」から、US仕様でヘッド体積440ccと小ぶりな「パラダイム トリプルダイヤモンド S」(プロトタイプ)にチェンジ。「ほぼ全部のヘッドをテストして、ボールの集まり方が良かった。右に出たボールがいちばん耐えてくれる」ことが選ぶ決め手に。

フェアウェイウッドもキャロウェイ「ローグST トリプルダイヤモンドT」から「パラダイム トリプルダイヤモンド」と最新モデルにシフト。唯一ユーティリティだけは替えず、キャロウェイ 「APEX UW」を継続使用する。

ほとんどのクラブが入れ替えられた石川遼のクラブセッティング(撮影/服部謙二郎)

アイアンはキャビティモデルの「APEX TCB」からマッスルバックの「APEX MB ツアーバージョン」に。「マッスルのほうが、芯にしっかり当たったときの感触を体に覚え込ませやすい。スイングを変えていたときにやさしいモデルを選んだけれど、今はだいぶ落ち着ていてきたので(かつて使用していたマッスルに)戻そうかな、という感じです」。構成も昨年までの5番からではなく、4番から入れるセッティングに変わった。

46、48、52、56、58度を入れる5本体制のウェッジは、ローンチ前の23年モデル、キャロウェイ「JAWS FORGED ウェッジ」で統一。ロフト角の選択を含めて「これから細かい調整はあると思う」という。

パターは、オデッセイ「トゥーロン パター メンフィス」のプロトタイプを使用する。石川には珍しいマレット型。「何本もテストをして、一番ストロークのブレがなく安定していた」と理由を述べるが、「1カ月後はどうですかね。一回持ち帰って、という感じ」とも。これからじっくりとテストを重ねる構えだ。

ボールにも変化が。キャロウェイ「クロムソフト」の中でも長く「X」を使用していたが、よりロースピンモデルの「クロムソフト X LS」をチョイス。変更の理由について「スイングを変えたことで、アイアンでもヘッドの入射角が緩やかに入るようになった。スピン量は多いまま球が高くなったので、もう少しスピン量を減らして高さで止めたい。弾道のイメージは変わったんですけど、ちょっとやってみています」と説明した。

<クラブセッティング>
ドライバー:キャロウェイ パラダイム トリプルダイヤモンド Sドライバー プロトタイプ(10.5度)
シャフト:グラファイトデザイン ツアーAD PT プロトタイプ(60g台、硬さX)
フェアウェイウッド:キャロウェイ パラダイム トリプルダイヤモンド フェアウェイウッド(3番15度)
シャフト:グラファイトデザイン ツアーAD PT(70g台、X)
ユーティリティ:キャロウェイ APEX UW(3番19度)
シャフト:グラファイトデザイン ツアーAD UB(80g台、X)
アイアン:キャロウェイ APEX MB アイアン ツアーバージョン(4-8番)
シャフト:日本シャフト NSプロ モーダス3 システム3 プロトタイプ(S)
ウェッジ:キャロウェイ JAWS FORGED ウェッジ(23年モデル/46、48、52、56、58度)
シャフト:日本シャフト NSプロ モーダス3 システム3 プロトタイプ(S) ※58度のみトゥルーテンパー ダイナミックゴールド ツアーイシュー(S200)
パター:オデッセイ トゥーロン パター メンフィス プロトタイプ
ボール:キャロウェイ クロムソフト X LS ボール

キャロウェイ パラダイム トリプルダイヤモンド Sドライバー プロトタイプ(撮影/服部謙二郎)
キャロウェイ パラダイム トリプルダイヤモンド フェアウェイウッド(撮影/服部謙二郎)
キャロウェイ APEX MB アイアン ツアーバージョン(撮影/服部謙二郎)
オデッセイ トゥーロン パター メンフィス プロトタイプ(撮影/服部謙二郎)
キャロウェイ クロムソフト X LS ボール(撮影/服部謙二郎)

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