パリ五輪目指す稲見萌寧がスイング改造「ゼロからのスタート」

来年のパリ五輪出場を目指す(撮影/玉木充)

◇国内女子◇ダイキンオーキッドレディス 事前(1日)◇琉球GC(沖縄県)◇6560yd(パー72)

ツアー12勝の稲見萌寧が開幕を前に会見。「正直、ちょっと間に合っていない。その中でも頑張っていきたいが、不安のほうが大きい」と表情を曇らせた。

賞金女王として臨んだ昨季は2勝をあげるなど、メルセデスランキングは2位。それでも終盤は持病の腰痛に苦しみながらクラブを握っていた。

「去年の終わりはショットが恐怖だった。腰の痛みが消えなくてスイングするたびに痛かった」

オフに入ると腰痛改善も目的にスイング改造に着手した。「始動から、トップのあげ方、クラブの動き、体の動き、全部変えた」。昨季はパーオン率75.1389%で全体2位だっただけに「小さい頃からの生命線。全てではないが、スタッツの中で気にするのがそこ」。飛距離を落とさずにショットの精度に磨きをかけた。

プロアマ戦で最終調整した(撮影/玉木充)

2021年の東京五輪は銀メダルと結果を残しただけに、24年夏のパリ五輪出場も視野に入れる。世界ランクに基づくオリンピックランクで出場者は決定されるが、最新の世界ランクでは日本勢6番手の38位につける。

「どうしても五輪には出たい気持ちはある。パリに行ったことないし、海外での五輪も経験してみたい。今年からが大事だと思うのでそのためにいろいろと調整して世界ランキングをあげていきたい」

この日はプロアマ戦で最終調整。「またゼロからのスタート。本当にルーキー気分」。2大会連続のメダルに向けて沖縄からティオフする。(沖縄県南城市/玉木充)

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