採用活動本格化 岡山でも説明会 売り手市場の様相、各社PR懸命

採用活動の本格的な開始を受け、岡山市内で開かれた合同説明会

 2024年春卒業予定の学生を対象にした採用活動が1日、岡山県内でも本格的に始まり、複数の企業が合同説明会を開いた。新型コロナウイルス対策と社会経済活動の両立を図る「ウィズコロナ」が浸透しつつある中、学生優位の売り手市場の様相が強まっており、各社は人材獲得に向けて懸命にPRした。

 就職支援会社のシーズ(岡山市北区駅元町)が同市内で開いた合同説明会には、製造や金融、物流など県内に本社や事業所のある約50社・団体が参加。採用担当者らは自社のブースで、スーツ姿の学生に事業内容や今後の採用日程などを説明した。

 外食チェーンのケイコーポレーション(浅口市鴨方町六条院中)は、客足の回復などを受け、採用人数を引き上げる計画。担当者は「飲食業や接客に興味を持っていない学生にもまずは社名を知ってほしい。今後の展望も丁寧に伝えることで必要な人手を確保していく」と話した。精密金属加工の大松精機(倉敷市矢部)は自社開発のレーザー機で模様を施した雑貨を配布し、技術力をアピールした。

 学生約280人が来場。岡山理科大経営学部3年の女子学生(21)は「企業選びでは人間関係の良さを重視している。採用担当者と直接話して雰囲気をつかみたい」と話していた。

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