朝鮮人虐殺言及作品、上映の要望 制作者女性、東京都に提出

東京都人権部職員(左端)に要望書を手渡す飯山由貴さん=1日午後、東京都庁

 東京都立施設「東京都人権プラザ」の企画展で昨年、関東大震災の朝鮮人虐殺に触れた映像作品の上映が認められなかったとして、制作者の飯山由貴さんが1日、上映や謝罪を求める要望書と、オンライン署名約3万筆を都に提出した。

 飯山さんは昨年10月、同プラザで開催中だった障害者と人権に関する自身の企画展の関連イベントで、学者が朝鮮人虐殺に言及するシーンがある作品の上映を要望。都側は拒否し、その後に理由を「企画展の趣旨にそぐわないため」と説明した。

 都人権部の職員は、上映の可否を検討する際、「虐殺を『事実』とする動画を使用することに懸念がある」とのメールを同プラザの担当者に送っていた。

© 一般社団法人共同通信社