駅弁味の陣2022 ホテルハイマート 「とりめし」でエリア賞 5年連続の受賞

 JR東日本管内の駅弁を対象に消費者が人気投票を行う「駅弁味の陣2022」でこのほど、ホテルハイマート(上越市中央1)の「とりめし」(税込み1100円)が、甲信越エリアで総合評価が最も高いエリア賞に選ばれた。

今回、甲信越エリア賞を受賞した「とりめし」。30年以上販売されているロングセラー商品だ

 今回は1都15県から58点が出品され、約2万票がウェブ投票された。同ホテルの受賞は5年連続7回目。
 「とりめし」は30年以上販売しているロングセラー商品。上越産コシヒカリの上に、甘めのしょうゆだれで味付けしたそぼろ、焼いた鶏のスライスを載せている。投票者からは、地方の駅弁らしいレトロな掛け紙や味わいが評価された。
 1日、同ホテルで開かれた表彰式で、JR東日本新潟支社営業部の水田博之事業部長は「近隣で、これだけ入賞している事業者はない」と評価。「駅弁は地域の魅力がぎゅっと詰められた、旅の楽しみの一つ。鉄道を利用される方が楽しめるよう、われわれも協力していきたい」と話した。

1日にホテルハイマートで行われた表彰式。5年連続7回目の受賞を祝った

 同ホテルの山﨑敬一社長は、中学生の頃に「とりめし」などの駅弁を、兄弟家族と直江津駅で売り歩いたことを回想。「素朴さ、親しみやすさが評価されたと思う。コロナ禍の影響が続くが、先代の思いを受け継ぎ、次代に引き継ぐため、まずは継続を」と語った。父の邦夫会長も「まずは一つ売れないと、という思いが駅弁作りの原点。これからも、よろしくお願いします」と感謝した。

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