「ウクライナ侵攻が続く中 教訓生かしたい」“ビキニデー”で核廃絶訴え 4年ぶりに平和行進=静岡・焼津市

3月1日は核廃絶を訴えるビキニデーです。静岡県焼津市では、アメリカの水爆実験で犠牲となった第五福竜丸の乗組員、久保山愛吉さんを追悼する行進が4年ぶりに行われました。

JR焼津駅前では、犠牲となった乗組員の久保山愛吉さんを悼み、核兵器のない平和な世界を願う行進が4年ぶりに行われました。

3月1日は、1954年、アメリカがビキニ環礁で水爆実験を行い、焼津のマグロ漁船「第五福竜丸」が被ばくした日です。参加した市民らは、JR焼津駅前から久保山さんの眠る弘徳院までを歩き、久保山さんの墓前で手を合わせ、冥福を祈りました。

<広島で胎内被ばくした男性>

「若い人たちもいたので、とてもいい行進になった」

<参加した大学生>

「ロシアのウクライナ侵攻が続く中、ビキニデーの歴史、教訓を学んで今後に生かしていきたい」

参加者は「原水爆の犠牲者はわたしを最後にしてほしい」という久保山さんが遺した言葉を噛みしめ、平和への思いを強めていました。被ばくした第五福竜丸の乗組員23人のうち生存者は2人となっています。

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