
松竹は1日、俳優の屋号を呼びかける「大向こう」を東京・歌舞伎座で4月から、団体に所属する愛好者がマスク着用の上、3階席から声をかける従来の方法に戻すと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため制限してきたが、マスク着用の観客も声かけが原則可能になる。
政府方針などを踏まえた対応という。3月3日からの「三月大歌舞伎」ではこれまで通り、大向こうは4階の囲われた場所から、団体所属の関係者のみがかけられる。
京都・南座では4日から始まる「三月花形歌舞伎」で、3階の指定場所から関係者による大向こうが再開され、一般客も13日から可能に。いずれもマスク着用が条件。