倉敷・下津井に「お試し住宅」 古民家改装、移住促進事業始まる

倉敷市下津井地区の町並み保存地区にオープンしたお試し住宅(手前左)

 倉敷市下津井地区の活性化に向け、古民家を改装した「お試し住宅」を拠点とした市の移住促進事業・トライアルステイ下津井が1日、同地区でスタートした。住民団体と協力し、まちづくり活動への参加など体験プログラムを通じて地元の魅力を伝え、人口減少などの課題解決を目指す。

 お試し住宅は、まちづくり団体・下津井シービレッジプロジェクトが町並み保存地区にある築約100年の旧豆腐店(木造2階延べ約90平方メートル)をリノベーションし、2部屋(各6畳)を設けた。1~4人で2泊から14泊まで利用可能。滞在条件として、先輩移住者との交流会▽まちづくり活動への参加▽創業セミナー―など同団体が企画する五つの体験プログラムに参加することを求める。

 この日、事業開始式が同住宅であり、伊東香織市長らが「東京一極集中の中、地方で住み、働きたいという人が増えている。それらの人が地域の魅力に触れ移住してもらえる地域になることを願っている」とあいさつ。テープカットで祝った。

 新型コロナウイルス禍でのテレワークを体験できる場としても想定。同団体の牧信男会長は「体験活動を充実させ、幅広い年代の方に関心を持ってもらいたい」と話している。事業を紹介するポータルサイト(https://setouchi-trial-stay.jp)を開設している。

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