川崎市教委、小学校教員試験で特別選考新設 全国初、大学3年秋に内定へ

川崎市教育委員会が入るビル

 川崎市立学校の小学校教員採用試験について、市教育委員会は2023年度から大学3年を対象とした特別選考を新設する。3年次中に受験して内定を出す選考は全国初という。多忙な4年次での採用試験期間をずらして、教員を目指す学生が挑戦する機会を増やし、優秀な人材を確保する狙い。募集人員や選考試験内容などの詳細を4月上旬に発表する。

 新設する特別選考は、川崎市を第一志望とし、大学が推薦する3年が対象。5月から書類選考を始め、7~8月の論文試験と面接試験の後、10月中旬に合格発表をする予定。合格者は25年度の市立小学校教員として採用予定者とする。内定後は教育現場での研修も用意。3年で不合格でも、翌年の選考試験を受験できる。

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