厚木2児死亡 母親、事件前も8回車内放置 「交際相手を優先」 裁判員裁判で被告人質問

横浜地裁小田原支部

 昨年7月、厚木市内で自動車内に幼児2人を置き去りにして死亡させたとして、保護責任者遺棄致死罪に問われた無職の女の被告(22)=同市=の裁判員裁判公判が1日、横浜地裁小田原支部(木山暢郎裁判長)であった。被告は被告人質問で「昨年7月中だけでも8回程度、交際相手と会うため長い時で1時間くらい車内に2人を放置した」と明かした。

 事件当日、2人を約2時間45分にわたり車内に放置し交際相手宅で過ごしたことについて被告は「すぐに戻るつもりだった」と説明。男性に引き留められて長時間を過ごし、車に戻るとクーラーはほとんど効いていない状態だったという。弁護側の質問に「男性と一緒にいたい気持ちを優先させてしまった。母親の自覚が薄かった」と話した。

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