【カネ事情】トッテナム会長は「もらいすぎ」! ファンの怒り収まらず

トッテナムのレヴィ会長。今年1月21日(日本時間)のアウェーでのマンチェスター・シティ戦にて。この試合も2―4で敗れた @Getty Images

成績不振に対する責任はどこに? 

むしろ金はふんだくっている…

英メディア「テレグラフ」がトッテナム会長関連の「疑惑」をすっぱ抜いた。25日(日本時間)、「トッテナムの会計帳簿を入手した」と報じたのだ。

なんと「ダニエル・レヴィ会長が自身の年俸を自ら50万ポンド(約8200万円)アップしている」という。実業家出身で経済学学士を有するレヴィ会長は1962年生まれ。2001年から同職にある。

この報道に対しファンの怒りが爆発。SNSでは「レヴィ会長は恥知らず」「彼の優先順位は、自分のギャラの引き上げ」「年俸は高いが優勝との縁がナシ」などと集中砲火の様相だ。もともと最近のホームゲームでは「レヴィはトッテナムから出て行け」という野次も飛び出していたが……。

トッテナムは最後の優勝(2007―08シーズンのリーグカップ)から15年間、タイトルから遠ざかっている。今季もトップグループと距離が開いたにもかかわらず、会長は高額年俸を手にしている。

2019年にもレヴィ会長は700万ポンド(約11億3300万円)、新スタジアム工事完了による300万ポンド(約4億9200万円)のボーナスなど、合計約1000万ポンド(約16億3600万円)を受けとっている。

会長本人のそれまでの報酬は明らかになっていないが、同紙によると、スポーツディレクターを務めるファビオ・パラティチ氏をはじめ「クラブ上層部の7人にだけ与えられる年俸総計は6773万ポンド(約111億円)」。

トッテナムはスタジアム建設など各種投資に躍起だが、選手年俸はイングランド・プレミアリーグの“ビッグ6”の中で最も低い。ところが、会長とスポーツディレクターをはじめ、クラブの首脳陣には巨額の金が動いていたというのだ。

2019年にオープンしたトッテナムホットスパー・スタジアムは、まだ新しいネーミングライツが決まっていない。スポンサー収益も、他のビッグクラブに比べて少ない状況にもかかわらずだ。

チーム成績ダメ、経営能力ダメ。それでも会長は自らに「高額な年俸」を与えている――。トッテナムサポーターが敵に回るのはある意味当然のことか。

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