剣道女子 悲願の日本一に向けて突き進む明豊 【大分県】

昨年は3度の全国大会(全国高校選抜大会、玉竜旗高校剣道大会、全国高校総体)の団体戦で、いずれも準優勝に終わった明豊の日本一を目指す戦いが始まった。1月の全国高校選抜の県予選では危なげなく優勝と全国行きの切符を勝ち取り、2月の九州選抜大会では準決勝敗退となったが、「力があることは証明できた」と岩本貴光総監督は振り返る。

今年のチームは、昨年3度の全国準優勝を経験した2年生が中心となる。キャプテンの後藤楓花は小柄だが、明豊剣道の本流となる面一本を取れる選手だ。派手さはないが堅実な小中原栄華、昨年秋以降にスランプに陥ったが復調の兆しを見せる福田聖奈など実力者がそろう。昨夏の全国総体個人戦で日本一になった奥日菜乃(3年)のような絶対的なエースはいないが、「全員が平均して力があり、ポイントゲッターになれる」(岩本総監督)と、強みがある。

どこにも負けない稽古を積んだ自負がある

11月から1月の鍛錬期には、「冬にどれだけ厳しい稽古ができるかで、1年間を戦える力が備わる」との狙いを共有し、基礎・基本を徹底し追い込んだ。後藤は「どこにも負けない稽古を積んだ」と自負する。打突力はもちろん踏み込み、気迫など1本にする力をつけ、大事な場面で足が止まらぬように攻めの剣道を習得した。重ねた日々の稽古は選手に自信を与え、悲願の日本一に向けて誰一人迷いはない。

後藤は「日本一への思いは強い。焦りは禁物だが、全員が勝負できる力があるので、与えられた役割をしっかりこなし一丸となって勝ちたい。執念があれば日本一になれる」と強い決意を口にした。

日本一に向けて仕上がりは上々

(柚野真也)

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