メルセデス・ベンツ、コンパクトMPVの『Bクラス』も刷新。よりスポーティなエクステリアに進化

 広い室内空間と優れたユーティリティ性能を備えるメルセデス・ベンツのマルチパーパスコンパクト、新型『Bクラス』が登場。同日に更新された『Aクラス/セダン』と同様、内外装のデザインを刷新するとともに、Cセグメント初のMBUX ARナビゲーションなどを一部グレードに標準装備とし、2月27日より発売が開始されている。

 2005年に登場した初代から、同じくCセグメントのFFプラットフォームを共有する『Aクラス』の姉妹車として誕生した『Bクラス』は、高い質感と若々しさを感じさせるインテリアデザインを採用した“スポーツツアラー”としての性格が持たされていた。

 その3代目として2019年に導入されたW247型で初のマイナーチェンジが実施され、同日に改良を受けた『Aクラス/セダン』同様に、安全性や快適性を高めるアダプティブハイビームアシストや、新世代のステアリングホイール、最新世代のMBUX(メルセデス・ベンツ ユーザーエクスペリエンス)を標準装備とする大幅な機能向上が図られた。

 エクステリアでは、こちらも姉妹車と同様AMGラインではマットクローム仕上げの小さなスリーポインテッドスターが無数に散りばめられた、シングルルーバータイプの”スターパターンフロントグリル”を採用。リヤでも安定感あるスタイルを演出する新デザインのディフューザーと、2ピース構造のLEDリヤコンビネーションライトによりワイド感を強調し、ウインドウの両端には空力性能を高めるスポイラーを装備するなど、よりスポーティな雰囲気を醸し出す。

 また脚元でも、標準仕様には17インチ5ツインスポークアルミホイールが、同じくAMGラインには18インチ5ツインスポークのアルミホイールが装着されるとともに、ブラックペイントをあしらうことでスポーティさが強調された。外装色では新色のローズゴールドが追加されるなど、こちらも『Aクラス/セダン』に準じた変更が施されている。

リヤウインドウの両端には空力性能を高めるスポイラーを装備するなど、よりスポーティな雰囲気を醸し出す
より直感的な操作が可能な新世代ステアリングホイールを採用。リムに静電容量式センサーを備えたパッドを搭載する

 そしてインテリアでも、より直感的な操作が可能な新世代ステアリングホイールが採用され、従来はタッチコントロールボタンへの接触やステアリングホイールにかかるトルクで判定していたディスタンスアシスト・ディストロニック使用時のハンズオフ検知機能には、新たにリムに静電容量式センサーを備えたパッドを搭載。

 各種設定や安全運転支援システム(ADAS)の設定を手元で完結できる機能性を備えるとともに、ステアリングホイールにかかるトルクがなくとも、ドライバーがステアリングホイールを握っていることが認識され、ディスタンスアシスト・ディストロニックの使い勝手が向上した。また、センターコンソールに設置していたタッチパッドを廃止しつつ、助手席前を新デザインのトリムに刷新したことで、よりスタイリッシュな室内空間となっている。

 さらに、オプションのAMGレザーエクスクルーシブパッケージにより従来設定がなかった本革ブラックの選択を可能とし、同AMGラインパッケージでは3本のツインスポークにより近未来的なスポーティさを演出する独自形状のステアリングも装備。レザーのARTICO/ファブリックのシート中央部には、100%リサイクル原料を使用したファブリックを採用したことで、100%リサイクル原料比率をシート表面で65%、内部材料で85%とした。

 おなじみのAI音声認識機能を搭載した対話型インフォテインメントシステム“MBUX”も最新世代に更新し、これに伴いCセグメント初のMBUX AR(Augmented Reality=拡張現実)ナビゲーションを採用。従来は目的地設定で行先案内をする場合、地図上に進むべき道路がハイライトされるが、このARナビでは車両の前面に広がる現実の景色がナビ画面の一部に映し出され、その進むべき道路に矢印が表示される機能を備えた。

 グレードは、パワートレインに1.4リットル直列4気筒ガソリン直噴ターボ(136PS/200Nm)の『M282』と7速DCTを搭載する“A180”と、同じく2.0リットル直列4気筒クリーンディーゼル(150PS/320Nm)に8速DCTを組み合わせた“A200d”が用意され、価格は537万~573万円(税込)となっている。

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メルセデス・ベンツ日本ウェブサイト:http://www.mercedes-benz.co.jp

レザーのARTICO/ファブリックのシート中央部には、100%リサイクル原料を使用したファブリックを採用したことで、100%リサイクル原料比率をシート表面で65%、内部材料で85%とした
後席をアレンジすることで、ラゲッジ容量は455~1540リッターまで拡大することが可能に

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