「ガリガリ君」21年ぶりリニューアル 大きい氷を増やし後味スッキリ 値上げは「考えていない」

赤城乳業の氷菓子「ガリガリ君」が2002年以来、21年ぶりにリニューアルされる。同社マーケティング部課長の岡本秀幸氏にリニューアル内容、背景などを聞いた。

81年発売当初から販売している、「ガリガリ君ソーダ」「ガリガリ君コーラ」「ガリガリ君グレープフルーツ」において、アイスとパッケージがリニューアル。かき氷の氷を粗く削り、大きい氷の割合を増やし、従来よりも爽やかな後味を目指した。

昨年6月に実施した消費者調査の結果、「素材・製法のこだわりを理解して購入している」という意見が少なかった。その中でも、岡本氏は「ガリガリ感をしっかりと感じるリニューアルになっていますので、特に食感の違いは感じていただけると思います。氷の粒は溶けにくい『純氷』を使用していますので、大きな粒の氷にリニューアルすることで、最後まで口に残る氷が増える」と説明。「より爽やかな後味もお楽しみください」と呼びかけた。

岡本氏は「ガリガリ君のこだわり・おいしさを伝えるべく、1番おいしい夏に食べてもらえるように間に合わせるべく、このタイミングでリニューアルに至りました」と話した。

歴史ある人気商品に手を加えることに、批判の恐れはなかったという。「味のベースは変更していませんので、今まで召し上がっていただいていた方にもきっと満足いただけると考えています」と自信をのぞかせた。

昨今、食品や飲料の値上げが相次いで発表されている。ガリガリ君は16年に60円から70円(税抜き)に値上げして以来、価格は変わっていない。岡本氏は「昨今厳しい状況は他と同じですが、子供たちに楽しんでもらえることを第一に考えた結果です」とキッパリ。今後の値上げ予定については「現状は考えておりません」と答えた。同商品は3月中旬から順次店頭に並ぶ予定。

(よろず~ニュース・松田 和城)

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