<新型コロナ>クラスター4件…埼玉535人感染7人死亡 所沢に保健所設置を望む声、以前に廃止移転した

埼玉県庁=さいたま市浦和区高砂

 埼玉県は1日、新型コロナウイルスに感染していた7人が死亡し、新たに0~90歳以上の535人の感染を確認したと発表した。感染者の内訳は県管轄が374人、さいたま市99人、川口市31人、川越市14人、越谷市17人。1週間の感染者数の平均は483.3人で昨年の1月13日以来、412日ぶりに500人を下回った。

 これまでに確認された感染者は178万7184人。死者は3854人。28日夜時点の重症者は12人。入院は289人。宿泊療養は77人。

 県によると県管轄では60~90代の男女7人が死亡した。

 クラスター(感染者集団)関連は4件で、新たに感染が確認された施設はなかった。

 県教育局によると、県立学校の学級閉鎖はなかった。

■所沢市長、保健所設置求め知事に要望書

 所沢市の藤本正人市長は、大野元裕知事と面会し保健所設置に関する要望書を提出した。所沢市内の保健所は、2010年度に狭山市の狭山保健所に移転し、廃止した経緯がある。

 要望書によると「新型コロナウイルス感染症拡大における狭山保健所の業務逼迫(ひっぱく)状況を踏まえ、保健所機能の強化と医療体制の確保などをお願いし、所沢市に保健所の設置を要望」するとしている。

 藤本市長は、同日行われた定例会見で「『所沢に保健所があった方がいい』という(市民の)声もある。県には縮小した保健所を見直してほしい」と述べた。

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