冨安が"あのミス"を赤裸々に語る 「その時ピッチで何と言われていたのか?」

マンチェスター・シティ戦での冨安 @Getty Images

イングランド・プレミアリーグ移籍後50戦目の「記念試合」が迫っているアーセナルの冨安健洋。

この節目を控えた2月15日、首位攻防のマンチェスター・シティー戦で2022年10月以来の先発出場を果たしたが、0―0の前半24分にバックパスをミスして相手の先制を許してしまう。

「冨安のミス」が日本でもTwitterのトレンド入りするなど「時の人」になってしまった。

あの時ピッチでは何が起きていたのか。本人が2月末にプレミアリーグの公式インタビューに英語で答え、「頭を下げるな」「次のことに集中しろ」とチームメートに言われていたことを明らかにした。

▼「今はやるべきことが分かる」英語で笑顔を交え答える

 ――次の試合に出場すれば、リーグ戦以外も含むとアーセナルの選手として出場する50試合目です。これまでを振り返った感想は?

「それは知りませんでした。50試合目だなんて……時がたつのは本当に早いですね。アーセナルは世界最大のクラブの一つなので、ここでプレーできることは私にとって本当に特別で、幸せなことです」

――イングランドに移籍してきて、ご自身はどれほど成長したと思いますか?

「最初は何をしたらいいのか、監督は私にどうしてほしいのかも分かりませんでした。しかし今はチームのためにどうプレーするべきか分かっています。来たばかりの時よりも自分が成長していると信じたいです」

インタビュアーは、暫定首位の座をマンチェスター・シティーに奪われてしまった失態についても話題を向ける。

――ご自身が大変な時間を過ごしている時も、チームが一丸となっているので自信を失わなかったと。

「マンチェスター・シティー戦では、自分のミスで相手に先制点を許してしまいました。でもチームメートのみんなが私のところに来て『頭を下げるな』『次のことに集中しろ』と声を掛けてくれて、とても大きな支えになりました」

「残念ながら試合には勝てませんでしたが、終了後に自分自身に『この試合は一つの過程。このミスを通じて学ばなければならない。今日の試合を忘れてまた集中しなければならない』と言い聞かせました。これは一つの失敗に過ぎず、すでに終わってしまったこと。ポジティブな気持ちを保たなくてはいけません」

50試合出場。その道のりは決して平坦ではなかった。21年9月にリーグデビューし、すぐにチームの月間最優秀選手に選出されるも、新型コロナウイルスへの感染や相次ぐ負傷により欠場。苦しい時期もあった。

――今季の出場機会をもらうためには、待つ時間が必要でした。そんな状況をどうやって乗り越えたのですか。

「それもサッカーの一部です。 アーセナルでプレーするということは、常に競争しなければならないことを意味します。 最近(右サイドバックの)ベン・ホワイト選手は良いプレーを見せていますし、私も耐える部分があるでしょう。 ピッチに立った時はチームの役に立ちたいし、自分の持っているすべてのものを見せたいです」

冨安は”ヘコんで”いない。1日に行われたプレミアリーグ第7節(延期分)では出場機会がなかったものの、リーグ戦は残り13節。「常に準備ができていなければならない」と明かしたパフォーマンスに期待しよう。

本人が英語で答えるインタビュー映像はこちら

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