【トーナメント表】沖縄県勢4人、本番イメージ ダイキン女子ゴルフ きょう開幕

 ゴルフの国内女子ツアーの開幕戦「第36回ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント」が2日、南城市の琉球GC(6560ヤード、パー72)で開幕する。アマチュアを含め総勢108人が予選に臨み、決勝ラウンドを目指す。県勢はプロアマ12人が挑む。優勝賞金は2160万円、賞金総額は1億2千万円。今大会は4年ぶりに観客動員数の制限なしで開催する。大会は5日まで。

 開幕を前に1日、コロナ禍で中止になっていたプロアマ大会が4年ぶりに開催された。選手たちは練習を兼ねて本番を想定しコースの感触を確かめながらラウンド。県勢では比嘉真美子、新垣比菜、上原彩子、諸見里しのぶが参加し、地元開催となる「特別な大会」に向け気持ちを高めた。

 プロ11年目の比嘉は「自分自身をもう1回見つめ直す時間、今後どういうプレーヤーになりたいかなどを真剣に考えた1年だった」と昨季を振り返り、気持ちを新たに開幕戦に挑む。プロを目指すきっかけとなり、2019年には優勝をつかみ取った思い入れの強い大会。18番ホールに立つと優勝の記憶がよみがえる。「(当時を)思い出してモチベーションが上がるコースの一つ」と心を躍らせる。

 今回のコースは「めりはりがあって例年以上に仕上がっている印象」と語り「一日一日を大切に過ごしたい。一打でも少なく一つでも上に。精いっぱい頑張りたい」と再び頂点を狙いにいく。

 新垣は、2月以降調子が上がらず「不安がある」と言う。「ショットがあまりよくない」と課題を挙げつつ「試合が始まったら、いい方向に持っていきたい」と前を向く。地元の応援に感謝し「結果を出したい。毎年優勝したいと思っている」とまずは予選通過を目指す。

 長い休養を乗り越え、今季のスタート地点に立った上原は「すごく楽しみ」と笑顔を見せた。昨季はダイキンオーキッド以降に長期の休みに入り、9月に復帰。出場は7試合にとどまったが、改めて競技への意欲が高まった。オフはクラブを変更するなどショットの精度や飛距離の向上に取り組んだ。初日に向け「地元の選手が頑張ると県民も喜ぶと思うのでうちなーんちゅの一人として頑張りたい」と意気込みを語った。

 諸見里しのぶは「飛距離が出ていない不安要素はあるけど、うまくマネジメントしたらスコアにつながると思う。一つでもいいプレー、バーディーを見せられるよう頑張りたい」と決勝ラウンドを目指す。

 (謝花史哲)

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