パドレスがオドーアとマイナー契約へ 開幕ロースター争いに加わる

日本時間3月2日、パドレスがオリオールズからフリーエージェント(FA)となっていたルーグネッド・オドーアとマイナー契約を結ぶことで合意に至ったことが明らかになった。すでに身体検査をクリアしており、ボブ・メルビン監督によると、明日(日本時間3日)の試合に二塁手としてスタメン出場する予定だという。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)期間中のオープン戦はザンダー・ボガーツや金河成(キム・ハソン)が不在のため、オドーアにはある程度の出場機会が与えられることになりそうだ。

現在29歳のオドーアは昨季オリオールズで135試合に出場して打率.207、13本塁打、53打点、6盗塁、OPS.632を記録。メジャー2年目の2015年から8年連続で2ケタ本塁打をマークし、シーズン30本塁打を3度達成するなど、一発長打を秘めたパワフルな打撃が魅力だが、メジャー9年間で出塁率が3割を超えたシーズンが2度しかなく、確実性の低さが長年の課題となっている。二塁の守備も決して上手とは言えず、昨季の守備防御点-9は自己ワーストの数字だった。

アスレチックスを率いていたときにレンジャーズ時代のオドーアと対戦経験があるメルビン監督は「彼のことはよく知っている。しばらくのあいだ、同地区の球団で監督をしていたからね」とコメント。「彼にはチャンスを与えようと思っている。特にWBC期間中は少し内野手が不足するからね。彼がどんなプレーをするか見守ってみようと思う」と現在の実力を見極めるためにオープン戦での出場機会を与えていく方針を明らかにした。

パドレスはフェルナンド・タティスJr.が開幕から20試合出場停止のため、開幕ロースター入り当落線上の選手たちにとってはチャンスが広がっている。控え野手4枠のうち、捕手のルイス・キャンプサーノと外野手のアダム・エンゲルは開幕ロースター入りが有力だが、エンゲルは右ふくらはぎに不安を抱えており、開幕に間に合うかどうか微妙なところ。オドーアは控え野手の残り2枠(エンゲルの状態次第では3枠)をデービッド・ダール、ホセ・アゾカー、ブランドン・ディクソンらと争うことになりそうだ。

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