ロイヤルズがブラッドリーJr.とマイナー契約へ 球宴とGG賞各1度

日本時間3月2日、ロイヤルズがブルージェイズからフリーエージェント(FA)となっていたジャッキー・ブラッドリーJr.とマイナー契約を結ぶことで合意に至ったことが明らかになった。2016年オールスター・ゲーム選出、2018年ゴールドグラブ賞などの実績を持つブラッドリーJr.は今週中にチームに合流し、開幕ロースター入りを目指すことになる。ロイヤルズは外野手のドリュー・ウォーターズとディエゴ・ヘルナンデスが負傷し、ブリュワー・ヒックレンも右肘に不安を抱えるなど、外野手に複数の故障者が出ていた。

現在32歳のブラッドリーJr.は昨季レッドソックスとブルージェイズで合計132試合に出場して打率.203、4本塁打、38打点、2盗塁、OPS.566を記録。2016~20年にはレッドソックスの正中堅手として活躍し、2018年のポストシーズンではアストロズとのリーグ優勝決定シリーズで2本塁打、9打点を叩き出してMVPを受賞するなど、ワールドシリーズ制覇に貢献したが、ここ2年間は精彩を欠くシーズンが続いている。ただし、自慢の好守は健在で、2021年は中堅で守備防御点+9、昨季は右翼で守備防御点+8をマークした。

ロイヤルズは正中堅手候補だったウォーターズが左腹斜筋を痛めてレギュラー争いから脱落。カイル・イズベルが正中堅手の座をほぼ手中に収めている。昨季マイナーAAA級で中堅を守ったヒックレンは右肘を痛めており、40人ロースター内の選手ではネイト・イートンとサマッド・テイラーも中堅を守れるが、テイラーはAAA級スタートが濃厚で、イートンは右翼のレギュラー候補に挙げられている。

よって、中堅を守れる選手の選択肢はそれほど多くなく、ロイヤルズはヘルナンデスが右肩を脱臼した時点で外野手補強の検討を開始。メジャーで十分な実績のあるブラッドリーJr.をチームに加えることを決めた。なお、ブラッドリーJr.の契約にはオプトアウト条項が含まれており、ブラッドリーJr.は開幕5日前の日本時間3月26日にロイヤルズに残るか、再びFAになるかを選択できるようだ。

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