「気付いてもらえるだけで効果があることも知ったし、皆さんから感謝されるのも本当にうれしかった」。神奈川県警と連携して防犯活動を行う防犯ボランティア団体「神奈川防犯シーガル隊」での活動に誇りを持つのは今春、日本大を卒業する矢島優希佳さん(22)だ。落書き消しやランニングパトロールなど、オレンジ色のビブスを羽織りながら学生生活をささげてきた。
大学1年の冬、自宅が何者かに侵入された。結果的には親の勘違いという笑い話となったが、駆け付けてくれた鑑識官の指紋を採取する熱心な作業に心を打たれた。「やりがいがあるんだろうな」。警察官になるという夢が芽生えた。
学業やフットサルサークルとの傍ら、2年の春から「シーガル隊」での活動をスタート。地域の防犯協会とビラを配ったり、他団体との宿泊防犯研修会にも参加したりした。最も印象深いのは、青色防犯パトロール車での呼びかけという。