加藤勝信厚生労働相は2日の参院予算委員会で、偏見や差別に耐えきれず自殺を考えているLGBTなどの性的少数者が多いとされる現状を踏まえ、防止策に努める考えを強調した。「誰も自殺に追い込まれることのない社会の実現に向け、総合的な対策をしっかり進めたい」と述べた。
具体策について加藤氏は、政府の自殺総合対策大綱に性的少数者に対する支援を盛り込んだと説明。当事者の悩み相談に取り組む支援団体への補助を通じ、環境整備を図るとした。地方自治体に対し「性的マイノリティーの方への対応にしっかりと対処していただきたい」と呼びかけた。