埼玉でインフル「流行注意報」3年ぶり発令 今後拡大の可能性 新型コロナ流行の今、症状出たらすべきこと

インフルエンザ流行注意報、3年ぶり発令

 埼玉県は1日、12月下旬に流行期に入った今シーズンのインフルエンザについて、患者数が増加しているとして流行注意報を発令した。せきエチケットや手洗いの励行などを呼びかけている。発令は2019年12月11日以来約3年ぶり。

 県感染症対策課によると、県内258カ所の定点医療機関の感染患者の受診状況から流行状況を把握している。2月20~26日の1定点当たりの報告数が、前週(2月13~19日)の9.98人から10.38人に増加。県が定める注意報発令基準値の10人を超えた。保健所管内別の1定点当たりの報告数は川口市保健所の19.65人、南部保健所の19.43人、東松山保健所の15.88人の順に多かった。一昨、昨シーズンの定点当たりの報告数は0~0.02人だった。

 同課は「今後、県内における流行拡大の可能性があり、注意が必要」としている。「症状があればまず新型コロナウイルスの検査キットで確認し、新型コロナでなければ医療機関を受診してほしい」と呼びかけた。

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