趣ある町並みを各家自慢のひな人形で彩る「勝山のお雛(ひな)まつり」が2日、真庭市勝山地区中心部で始まった。新型コロナウイルスの影響で4年ぶりの通常開催。華やかな装いの人形が観光客を出迎え、早春の訪れを告げている。6日まで。
勝山町並み保存地区からJR中国勝山駅へ続く新町商店街の約1キロ区間で、約150軒の民家や商店が、きらびやかな段飾りや京都御所を模した御殿飾りなど、代々受け継いできたひな人形を披露。梅の花と一緒に手のひらサイズの手作りびなを置いたり、コケや竹で作ったししおどしを飾ったりと、各家の工夫を凝らした装飾も来訪者を楽しませている。
友人4人で訪れた女性(81)=倉敷市=は「コロナでずっと見に来ることができなかったので楽しみにしていた。いろんな時代のひなが飾られているので楽しい。落ち着いた町並みも相まって、すてきです」と話した。
まつりは1999年から開かれ、2020~22年は新型コロナの影響で中止や規模を縮小して開催した。今年は午前10時~午後3時。問い合わせは勝山観光協会(0867―44―2120)。