【クイズ】電車…しかない?本当に?

以前のクイズで、ディーゼルエンジンを使って走る「気動車」しかない県を取り上げました。ある都道府県内の鉄道総延長に対する「電化」されている区間の総延長(要は架線が張られていて、電車が走行できる距離のことです)を「電化率」といいます。例えば以前紹介した「気動車しかない都道府県」では「電化率」は0%となります。では2023年2月時点でこの「電化率」が100%になっている都道府県はどこでしょう?

注:ここでの「距離」は鉄道営業用としての区間のみであり、貨物駅のヤード線など一部駅構内の非電化区間などは含みません。

【ヒント】
「電化率」が100%であることと、架線から電気をもらって走る「電車」しか走っていないということは同値ではありません。今回の解答は一つではありません。いろいろ思い浮かべてみてください。

解答と解説

【答え】
東京都、神奈川県、奈良県、大阪府、沖縄県

東京都・神奈川県・大阪府は日本の中でも特に人口の多い地域の中心となっており、それだけ気動車列車に比べ加減速性能や走行性能に優れた電車列車は優位に運用できます。

意外なのは奈良県でしょうか。JR線と近鉄線しかない奈良県はJR線さえ全線電化されていれば電化率は100%になるのです(近鉄線は元から電化する前提で作られています)。

沖縄県はゆいレールというモノレール1路線しかなく、これが全線電化されているため電化率は100%となります。

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