広島のレモンをエサにした広島生まれのサーモンが、今シーズン初の出荷を迎えました。
広島市の中央卸売市場では、マダイやメバルなどといったおなじみの魚が競りに並んでいました。
2日朝、市場でとりわけ忙しそうにしていたのは、養殖魚を取り扱う、こちらでした。
広島水産 半田光治 さん
「ごめーん、サーモン2本。広島サーモン2本、いい? 締めて。全然多いですね、去年の倍は注文があります」
広島で稚魚をふ化させて育てた「広島サーモン」の出荷が、2日に始まりました。
広島水産 半田光治 さん
「広島サーモンのエサには大崎上島のレモンが入っていますし、魚を手に持つと分かるのだが、身が締まっていて筋肉質。そこまで脂をしつこくしていないので、あっさりとしている」
県産品の応援商品にも登録されています。価格は燃料やエサ代の高騰で去年の2割増しに…。一方、初日の出荷は96匹。45匹にとどまった去年の倍以上です。
広島サーモンを卸している広島水産は、理由を「旅行客の回復」とみていて、実際に宮島の旅館などから注文が入っているということです。
東京に卸すために購入した業者は…。
仲卸業者 吉文 吉本崇仁 さん
「輸入のサーモンって、とれて国内に入ってくるのにけっこう時間がかかっているから身も柔らかい。広島サーモンを豊洲(市場)にも出荷しているが、もちろん県内のホテルや旅館が一番多い」
広島水産は、今シーズン、1万匹の出荷を見込んでいて、秋まで楽しめるということです。