男性用トイレに汚物入れ設置検討 瀬戸内市、性的少数者ら利用想定

瀬戸内市役所

 瀬戸内市は2日、市役所など公共施設の男性用トイレに、サニタリーボックス(汚物入れ)の設置を検討する方針を示した。LGBTQ(性的少数者)らの利用を想定している。

 市議会一般質問で川勝浩子氏の質問に答えた。坪井智美市民生活部長は「性的マイノリティーの人が生理用品の処理などに利用してもらえる」とした上で「誰もが安心して外出できる環境づくりに有効。前向きに検討したい」と答えた。

 市役所のほか、図書館といった公共施設への設置を想定している。LGBTQのほか、病気治療の影響や加齢により尿漏れパッドを使う人も使用できるものを検討するという。

 岡山県内では、県が県庁など県有施設28カ所(1月末時点)に設置しているほか、新見市などが導入している。

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