エド・シーランに衝撃 妊娠中の妻に腫瘍が見つかっていた 「恐怖、鬱、不安の渦中にあった」

歌手エド・シーラン(32)の妻チェリー・シーボーンは妊娠中に腫瘍が見つかったそうだ。ヒットシングルの『シェイプ・オブ・ユー』の盗作疑惑をめぐる裁判で争っている間に、友人のジャマル・エドワーズが昨年2月に薬物摂取後の心停止で他界、さらに妻が現在9カ月になる娘ジュピターちゃんを妊娠していたため、腫瘍の治療を受けることができないという事実を受け入れるのに苦労し、「恐怖、鬱、不安の渦中にあった」という。

5月5日にニューアルバム『ー(サブトラクト)』をリリースすることを発表したエドはこう話している。「一か月の間に、妊娠中の妻に腫瘍があるものの出産後まで治療はできないことを告げられた。僕の兄弟同然の親友ジャマルは急死し、そして僕は法廷に立って自分の誠実さとソングライターとしてのキャリアを守ることになった。恐怖、鬱、不安の渦中にあったんだ」「溺れているようで、頭が水面下にあって、上を見上げて空気を吸おうとしてもできないような感じだった」

チェリーとの間にライラちゃん(2)もいるエドは個人的な混乱により、10年かけて制作したアルバムを「最も深く暗い考え」に置き換えたことを認めており、この作品がファンに気に入られることを期待していないという。

「『サブトラクト』には10年前から取り組んでいて、完璧なアコースティック・アルバムを作り上げようと何百曲も書いて、自分が考えるべき姿を明確なビジョンを持って取り組みレコーディングした。そして2022年の初めの一連の出来事が僕の人生、精神状態、そして最終的には音楽とアートに対する見方を変えたんだ」と説明。

「歌を書くことは僕のセラピー。自分の気持ちを理解するのに役立つ。どんな曲になるかは考えずに書いて、ただ浮かぶものを何でも曲にした。そしてたった1週間余りで、10年分の作品を僕の最も暗い考えに置き換えた」と続けた。

また、「アーティストとして自分がどこにいて、人生のこの時点で自分自身をどのように表現する必要があるのかを正確に表現していない作品を、信頼できる形で世に送り出すことはできないと感じていた。このアルバムは純粋にそれを表現している。僕の魂への落とし戸の扉を開いてくれた。初めてみんなが気に入るようなアルバムを作ろうとせず、単に大人としての人生で自分に正直で忠実なものを送り出している。これは去年の2月の日記の記述で、僕流の意味付け。これが アルバム『サブトラクト』なんだ」とした。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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