「触りたければ触ればよい」放課後児童支援員の市議、学童で女児に不適切言動

滋賀県近江八幡市役所

 滋賀県近江八幡市の奥田孝司市議(64)が勤務先の市内の放課後児童クラブで利用する女子児童に対し不適切な言動があったとして、滋賀県が口頭注意していたことが分かった。

 県子ども・青少年局子育て支援室によると、「奥田市議が昨年12月に放課後児童クラブでふざけて下半身を触ろうとしてきた女子児童の手をつかみ、触らせた」という申告が今年2月に市からあった。県の聴き取りに対し、奥田市議は触らせたことを否定した一方で「感情的になって『触りたいなら触ればよい』と言った」と説明したという。

 県は感情的な発言は放課後児童支援員として不適切として注意したが「わいせつ事案ではない」と判断し、支援員認定は取り消さなかった。奥田市議はクラブの運営法人を退職した。

 奥田市議は「私は女児の手を止めていただけだ。ただ、冷静に対応していればこんなことにはならなかったと思っている」と話している。

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