映画『有り、触れた、未来』公開直前トークショー「生きる力を届けられればという思いからスタートした」

映画『有り、触れた、未来』公開を前にトークショーが開催された。

監督の山本透からは「生きる力を届けられればという思いからスタートした映画です。コロナ禍ということで制作も思うように進まずくじけそうになりました。そんな中、俳優たちが集まってくれて動き出すことが出来ました。」と本作への想いとともに制作を支えてくれた「UNCHAIN10+1(アンチェインイレブン)」への感謝を語った。

「父が書いた本が原案になっています。震災のことも描かれていますが、震災後に子供たちや傷ついた人たちがどのように未来に進んでいたかが書かれています。そういった生きる力を取り戻していく姿に山本監督が共感していただき映画へと繋がりました。」原案『生かされて生きる-震災を語り継ぐ-』の作者・齋藤幸男氏の娘であり本作プロデューサー・俳優としても参加されている舞木ひと美から映画制作のきっかけについて語られた。

俳優たちの初挑戦がテーマの1つにもなっているということだった。バンド・和太鼓とそれぞれが本作で挑戦したことについても話した。 「表現者が命を絶ったことがこの映画を作るきっかけでした。我々は衣食住に関係ない、医療関係者ではないと無力さを感じることもありました。ですがカルチャーが持っている力があると信じています。その力をみんなに届けられればと思います。生きづらさに直面することもありますが、前向きに進む力を届けられればと思います。」 監督である山本、UNCHAIN10+1(アンチェインイレブン)本作に込めた熱い想いを聞くことが出来た。

そんな熱い想いが込められた映画『有り、触れた、未来』は3月3日(金)に宮城先行、3月10日(金)全国ロードショーされる。 [REPORT:柏木聡(LOFT/PLUSONE)]

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