戦国武将・柴田勝家の武者行列、4月22日福井のまちなかに復活へ 柴田神社と菩提寺の西光寺計画

北庄勝家行列の準備を進める柴田神社の松田宮司(右)と西光寺の駒野住職=福井県福井市左内町

 柴田勝家ゆかりの柴田神社(福井県福井市中央1丁目)と西光寺(同市左内町)が中心となり、4月22日に武者行列「北庄勝家行列」を行う準備を進めている。同神社の鎮座150年と勝家没後440年を迎えるに当たり初めて企画。勝家の居城・北庄城址に建つ同神社から、同寺までを甲冑姿の武者らが練り歩く。2018年を最後に廃止された「越前時代行列」に代わり、福井の春を華やかに盛り上げる。

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 同神社は勝家と妻、お市の方らを祭っており、同寺は菩提寺。23年は勝家の記念の年に当たることから、両者が中心となり武者行列を計画した。来年に迫った北陸新幹線県内開業に向け、機運醸成や盛り上げも狙う。

 勝家の命日24日に近く、県外からも人が来てもらえるよう土曜の22日に設定。当日は神社で出陣奉告祭を行い、勝家やゆかりある家臣、お市の方らに扮した演者らがまちなかを練り歩きながら同寺へ向かう。法要を営んだ後、神社へ戻る。往復約2キロで2時間ほどを予定している。

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 行列は40~50人程度を想定。半数は各地の城跡などで甲冑を身に着け、観光客をもてなす武将隊などのキャストが演じる。もう半数は一般から募り、市民や県外の勝家好きに参加してもらい一緒に練り歩く。

 行列は今後毎年の開催を目指す。松田典起宮司(46)は「駅周辺に勝家にまつわる神社や寺があるのは福井の大きな財産」とし「福井へ足を運んでもらい、知ってもらうきっかけになれば」と期待した。駒野興圓住職(40)は「勝家の大ファンは日本中にいることや、福井のまちの基礎をつくった功績を知ってほしい」と話した。  

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