極めて「ネガティブな気」が強くたちこめていました【駅ぶら05】京成千葉線191

※2022年7月撮影

トップ画像は、京成幕張本郷駅から鉄砲塚跨線橋を渡って1.4kmほどの小さな森の中、石の鳥居の前に倒木が行く手を遮っています。コンデジ・フルオートなので明るく写っていますが、現場は深い木々に囲まれて実際はかなり暗いです。

この倒木をくぐった瞬間に空気が一変しました。

温度、湿度が全く変わってしまったのです。それまでウルサく鳴いていた蝉の声がふっと消えています。風も全く吹いていません。異様に生温い臭気を感じました。

気がつくと全身に鳥肌がたっていました。明らかに何か極めて「ネガティブな気」が強くたちこめているのです。

筆者は、ふだんから唯物論者で無神論者を標榜しています。しかし、何故なのか子供の頃から稀にですが説明できない「厭な気」を感じてしまうのです。警告だと思って速攻で逃げることにしています。

この時も、全身鳥肌で気分が悪くなったので慌てて逃げだそうと思いました。でも何故か鳥居を越えたら急激に元の平和な空気に戻ったのです。木の根元に青面金剛像の刻まれた庚申塔が鎮座していました。周囲は蝉時雨が降っています。

※2022年7月撮影

ごく普通の青面金剛像、背面には「馬加村屋敷講中」の文字が刻まれていました。建立時期は分かりませんが「馬加村屋敷」は江戸時代でしょう。

※2022年7月撮影

千葉氏一族の馬加(まくはり)城が南側1kmほどの地にあったと言われています。幕張という地名の元になったものです。

現在の屋敷エリアは、庚申塔に刻まれた文字から見てかつては馬加村屋敷だった様です。集落の馬加城方面からの出入口にあたる場所に庚申塔などが道祖神の様に置かれていたのかもしれません。

庚申塔から石鳥居。この鳥居と倒木の間が「ネガティブなエリア」です。

※2022年7月撮影

ところが鳥居(結界)をくぐったことで何かが変化したのか、道路に戻る際にはあの気持ち悪い「気」はキレイに消失していました。平和に蝉時雨を聞きながら階段を下りたのです。

森を出て道路の反対側に何か大きな石碑があります。

※2022年7月撮影

屋敷一丁目広場、児童公園の様な佇まいですが中央に「青面金剛王」という大きな碑がたっています。

※2022年7月撮影

ちょうど道路をはさんだ森の石鳥居と正対する様に石碑が置かれています。

※2022年7月撮影

側面に「天保二年二月吉日」と刻まれていました。

※2022年7月撮影

1831年(天保二年)からは、ほぼ200年近く経っています。

全くの個人的な想像ですが、石の鳥居の前で感じた異様な「気」をこの青面金剛王の碑がこちら側から抑えている様な気がしました。

しかし、実に久しぶりに理由も分からない「全身鳥肌」に襲われました。もしかしたらあの森の小高い丘自体に何か「悪い気」が閉じこめられているのかもしれません。

感受性の強い方はあまり近づかない方が良いですね。間違えても夜中に肝試しなどしちゃダメですよ。マジで「危ない気」を感じました。筆者は、全身鳥肌で激しい疲労感を覚えたので京成バスの屋敷バス停から幕張本郷駅までエアコンの効いたバスで帰りました。運賃は180円でした。

ちなみに、筆者は自宅で座敷童を時々眼にします。(笑)

(写真・文/住田至朗)

※駅構内などは京成電鉄さんの許可をいただいて撮影しています。

※鉄道撮影は鉄道会社と利用者・関係者等のご厚意で撮らせていただいているものです。ありがとうございます。

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