54歳の米大物ミュージシャン 嵐の中、ホームレスへBBQで“夜通しボランティア”「ただ皆んなのために」

ミュージシャンで音楽プロデューサーのデイヴ・グロール(54)が、ホームレスの人々のためのバーベキューで24時間以上ボランティアとして働いたことが分かった。フー・ファイターズのボーカルであるデイヴは先週、カリフォルニア州ノースリッジにある非営利団体ホープ・ザ・ミッションのトレベック・センターにブリスケット、ポークやリブなどの配達を手配。雨とあられに見舞われた嵐の中、屋外でプロ並みの料理の腕前を披露する一方、準備にもすでに何時間も費やしていたという。

同団体の開発ディレクター、グレース・アンチェタ氏は、デイヴとバーベキュー仲間が交代で一晩中肉を燻し、翌日の午後3時頃に出来上がってから、午後6時頃に夕食を提供する手伝いもしていたと明かした。

「彼は実際に料理を出してもてなし、とても親切で、(本人だと)気づいた人たちと写真を撮っていました」「栄光を求めず、『ただ皆んなのためにこうしてお返しがしたいんだ』というような感じでした」とTODAY.comに語った。

バーベキューの仕事が癒しになるとスタッフに打ち明けていたデイヴは以前、ツアー中に足を骨折したことをきっかけに、バーベキューの魅力に目覚めたそうだ。

2019年のエッセイにデイヴはこう書いている。「音楽を作るプロセスは、大勢の人のために料理をするのとよく似ている」「曲を作るようにレシピを作り、スタジオでレコーディングするように食事の準備をする。そして、ライブで演奏するように料理を提供する。お客さんがおかわりしてくれたら、それがアンコールになる」

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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