視覚障害者の三崎港街歩き スマホアプリで遠隔サポート実証実験 「うらりマルシェ」買い物楽しむ

スマホで画像を送りながら、オペレーターの案内で土産のオリジナル手ぬぐいを探した西島さん=三浦市三崎の「うらり」

 目の不自由な人の移動を遠隔地から支援するシステム「アイコサポート」の実証実験が2日、神奈川県三浦市・三崎港で行われた。熟練したオペレーターの誘導で2人の視覚障害者が買い物や食事などを楽しんだ。

 同システムは、SOMPOホールディングスのグループ会社、プライムアシスタンス(東京都中野区)が提供しているサービス。利用者のスマートフォンから送られるカメラ映像と衛星利用測位システム(GPS)の位置情報を専門のオペレーターが確認し、視覚情報を伝える。

 2021年12月から開始した有料の個人向けサービスに加え、今後は企業や自治体の協力を得ながら特定のエリアで視覚障害者が自由に利用できるプランの提供を目指している。

 今回の実証実験は三崎港エリアをフリーエリアに設定し、視覚障害者のモニター2人の移動や買い物をサポートした。2人は首に下げたスマホから動画を送り、音声で誘導されながら直販施設「うらりマルシェ」で買い物を楽しんだ。

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