41歳ウェインライトは球速低下を心配せず「いい方向に進んでいる」

日本時間3月3日、カージナルスはオープン戦でアストロズと対戦し、0対6で完封負けを喫した。先発した41歳の大ベテラン、アダム・ウェインライトは3回5安打3失点で敗戦投手に。初速100マイル以上の強烈な打球を4本も打たれるなど精彩を欠いたが、「まだ調整段階」と全く心配していないようだ。なお、ウェインライトはアメリカ代表の一員としてワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場するため、WBC前のオープン戦での登板は今回が最後。最長で約3週間ほどチームを離れることになる。

今日のウェインライトはシンカーが平均84.9マイル、カッターが同80.8マイル、カーブが同70.2マイル、フォーシームが同83.7マイル、チェンジアップが同77.9マイルしか出ず、昨季と比較するといずれも3~4マイルほど球速が落ちていた。しかし、ウェインライトは「前回登板より2マイルくらいアップしていた」と全く気にしていない様子。「まだ万全のコンディションじゃない。これから3試合投げたあとにまだ86マイルだったら心配してほしい。いい方向に進んでいるよ」と調整途上であることを強調した。

オリバー・マーモル監督も「はっきりさせておきたいのは、故障じゃないということだ。まだ身体と腕の動きがうまく連動していないだけさ。彼はベテランだから何をすべきかわかっている」と41歳の大ベテランに全幅の信頼を寄せている。WBCでチームを離れることについても「彼がここにいようがいまいが、彼は自分がやるべきことをやる。私はそれを信頼しているし、心配していないよ」と語った。

試合はアストロズが2回表にウィル・ワグナーのタイムリー二塁打などで2点を先制し、3回表にホセ・アブレイユの1号ソロで3点目。7回表にカイル・タッカーの2点タイムリーでリードを5点に広げ、9回表にはライラン・バノンの1号ソロでダメ押しした。アストロズ先発のフランバー・バルデスと2番手のクリスチャン・ハビアーはそれぞれ2回1安打無失点の好投。カージナルスの有望株メイソン・ウィンは遊撃から一塁への送球で99.9マイルを計測した。

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