オープン戦7日目 ツインズ・前田健太が球種バレバレも2回無失点

日本時間3月3日、メジャーリーグはオープン戦7日目を迎え、トミー・ジョン手術からの復活を目指す前田健太(ツインズ)が2度目の先発登板に臨んだ。捕手のピッチコムの音量が大きすぎて相手打者に球種がバレバレというハンデを背負った前田だったが、レイズ打線を相手に2回33球を投げて被安打2、奪三振2、与四球1、失点0と上々のピッチング。シーズン開幕に向けて調整が順調に進んでいることを印象付けた。なお、試合は9回表に3点を奪って逆転したツインズが4対2で勝利している。

トミー・ジョン手術後初めての実戦となった前回登板(日本時間2月26日のレイズ戦)で1イニングを無失点に抑えた前田。中4日で迎えた今日の登板もレイズが相手となったが、2イニングを無失点に抑えた。初回は先頭のマニュエル・マーゴをレフトライナーに打ち取ったあと、2番ワンダー・フランコに四球を与えたが、3番ランディ・アロザレーナを空振り三振、4番ルーク・レイリーをサードファウルフライに仕留めて無失点。2回裏は5番ハロルド・ラミレスと6番フランシスコ・メヒアに連打を浴びて無死1・3塁のピンチを招いたが、7番チャーリー・カルバーソンを空振り三振、8番ダニエル・ロバートソンをショートゴロ併殺打に仕留めてピンチを切り抜けた。

メジャーリーグ公式サイトでツインズを担当するパク・ドゥヒョン記者によると、前田とバッテリーを組んだトニー・ウォルターズが耳につけていたピッチコムの音量が非常に大きく、試合会場のトロピカーナ・フィールドがかなり静かだったため、レイズの打者には前田が投げる球種がバレバレだったという。球審のブレナン・ミラーが2回終了後にツインズのロッコ・バルデリ監督に指摘したため、影響を受けたのは前田だけだったようだ。バルデリ監督は「4月に起きなくてよかったよ」とコメント。球種がバレバレだったことを前田に伝えたところ「ただ笑っていた」そうだ。

3回表にホセ・ミランダのタイムリーで先制したツインズだったが、4回裏にレネ・ピントのタイムリーで追いつかれ、7回裏にはロベルト・アルバレスの犠飛で1点ビハインドに。しかし、9回表にダショーン・ケアシーJr.のタイムリー二塁打などで一挙3点を奪い、4対2で逆転勝利を収めた。

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