特産のイセエビ放流 すさみで児童らが120匹

イセエビを海へ放流する児童(和歌山県すさみ町里野で)

 和歌山県すさみ町の児童らがこのほど、同町里野の里野漁港周辺で町特産品のイセエビを約30キロ(約120匹)放流した=写真。

 イセエビの増殖を目的に町が2018年度から、毎年この時季に町内各地で実施している。今年は、串本町和深―すさみ町里野間で、すさみ串本道路の関連工事を請け負っている建設会社「淺川組」(和歌山市)が協力、例年の約3倍の量を放流した。

 放流したイセエビは体長20~25センチで重さは約250~300グラム。周参見小学校2年生14人と江住小学校3年生1人が、淺川組の社員らと一緒に1匹ずつ海へ放った。町職員や地元漁師は漁船に乗り込み、沖で放流した。

 初めてイセエビを触った周参見小2年の津村壮史朗君(8)は「ブツブツしていたけど怖くはなかった。大きくなってほしい」と話していた。

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