日米豪印、ロシアの核威嚇許さず 中国の秩序挑戦に「対抗」

3日、インド・ニューデリーで記者団の取材に応じる林外相(共同)

 【ニューデリー共同】日本、米国、オーストラリア、インドは3日、4カ国の協力枠組み「クアッド」の外相会合をインドの首都ニューデリーで開いた。ウクライナ情勢に関し「核兵器の使用またはその威嚇は許されない」と明記した共同声明を発表。ロシアを名指ししなかったものの、他国の領土保全に対する武力行使を禁じた国連憲章に従った平和解決を主張した。中国の海洋進出を念頭に、東・南シナ海でのルールに基づく秩序への挑戦に対抗する考えも重ねて示した。

 ウクライナ危機に関し昨年5月のクアッド首脳会合共同声明は、主権や領土一体性の尊重、平和的解決の強調にとどめたが、今回、ロシアが繰り返す核威嚇を容認しない姿勢を打ち出した。ロシアの友好国・インドの立場を踏まえ、名指し批判は引き続きしなかった。

 林芳正外相は「4カ国連携を通じいかなる場所でも力による現状変更を許さない決意が重要だ」と述べた。声明は、ウクライナでの紛争に関し、国連憲章を含む国際法に従った「公正かつ恒久的な平和の必要性」を強調した。

© 一般社団法人共同通信社