横浜地裁、当時警察官の被告に執行猶予付き有罪判決 電車内で女子高校生に強制わいせつ 「更生が望ましい」 

横浜地裁

 走行中の小田急線車内で昨年1月、女子高校生にわいせつ行為をしたとして、強制わいせつ罪に問われた大和市、自動車運転手で被告の男(25)の判決公判で、横浜地裁(児島章朋裁判官)は3日、懲役1年、執行猶予3年(求刑懲役1年)を言い渡した。犯行当時、被告は県警川崎署刑事1課の巡査だった。

 児島裁判官は判決理由で「女性の抵抗を意に介さず複数回にわたりわいせつ行為に及び、犯行は執拗で悪質」と非難。被告は他の女性にも複数回同様の行為をしたと認めており「常習的犯行の一環」と認定した。

 その上で「当時現職警察官として社会秩序を維持すべき立場で、犯行により警察官に対する信用も失墜させた」と断じた。

 一方で、被告が女性に謝罪し、専門治療を開始するなどしていることから、社会内での更生が望ましいとして執行猶予判決とした。

 判決などによると、被告は昨年1月12日午前、走行中の小田急江ノ島線電車内で、座席に座っていた女子高校生(17)の左隣に座り、わいせつな行為をした。

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