京急川崎駅近くに新アリーナ整備へ DeNA運営、2028年開業 B1川崎のホームゲーム開催、音楽ライブなども

新たに整備されるアリーナや複合エンターテインメント施設のイメージ図(DeNA提供)

 バスケットボール男子のBリーグ1部(B1)川崎ブレイブサンダースを運営するDeNA(東京都)は3日、京急川崎駅から徒歩数分の一画に、複合エンターテインメント施設を併設したアリーナを整備すると発表した。2028年10月の開業予定。チームの集客力向上や駅周辺の地域活性化が期待される。

 計画地は現在、自動車教習所「KANTOモータースクール川崎校」(川崎市川崎区)がある土地約1万2400平方メートルで、同教習所廃止後に跡地を借りて、施設を新築する。

 DeNAの南場智子会長は会見で、「夢のような立地。川崎から世界に向けて躍動感を届け、世界から川崎にファンを呼び込みたい」と話した。ブレイブサンダースの元沢伸夫社長は「最高のエンターテインメント施設を整備し、アジアナンバーワンとなるチームをつくりたい」と意気込みを語った。

 KANTOモータースクールとは既に賃貸借契約を交わしている。今後は設計に着手し、25年の着工を目指す。DeNAと京浜急行電鉄の共同事業で、同駅西口で予定されている再開発事業と連携する。アリーナの運営主体はDeNAが担う。

 アリーナは1万人規模とする計画で、音響や演出機材、映像装置など国内屈指の設備を導入するという。年間30~40試合のホームゲームを開催するほか、試合が組まれていない日は音楽ライブやダンス、格闘技などの大会やイベントの開催を見据える。併設する施設や屋外でもスケートボードや3対3のバスケ(3x3)などのイベント開催を検討するといい、「エンターテインメントを毎日提供する施設」(元沢社長)を目指す。

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