「みかん」なぜ赤いネットに入れる?今さら聞けないことを内緒でチェック!

今回は「みかん」についてご紹介します!

冬になるとあちこちで見かける「みかん」。

そんな「みかん」ですが、スーパーなどで売られているものの多くは、赤いネットに入っていますよね。

どうして赤いネットに入れるのでしょうか?

今さら聞けない答えを内緒でチェックしましょう!

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「みかん」なぜ赤いネットに入れる?その答えは……!?

そう、赤いネットに入れると美味しそうに見えるからなのです。

シンプル!

では、今回の今さら聞けないはこれで……、とはいきません。

どうして美味しそうに見えるのかをもう少し知ることで、スーパーなどで売られているものを観察したくなりますよ。

「みかん」とネットについてもう少し

ここからは、「みかん」というよりもネットについて、もう少し詳しく見ていきたいと思います。

「みかん」に赤いネットの理由

赤いネットに入った「みかん」は確かに美味しそうに見えます。

でも、なぜ赤いネットなのでしょうか?

それは人間の目の錯覚機能が影響しています。

ずばり、「同化現象」と呼ばれるものです。

ざっくり説明しますね。

■同化現象って何?

まずは、下の絵を見てください。

どちらの円が濃く見えますか?

右側の網が掛かっている方が濃く見えませんか?

実は円自体は同じ色なのです。

「同化現象」は簡単に言うと、対象と近い色の細い線が手前にあるとその手前の線の色に対象の色が引っ張られて見える(極端に言えば、同じ色に近づいたように見える)現象なのです。

同化現象には彩度、明度、色相が関わっていますが、ここでは説明しませんので、より詳しく知りたい方は検索してみてください。

同じく、同化現象の真逆のものとして「対比現象」というものがありますが、こちらも興味のある方は調べてみてくださいね。

本題に戻りますが、「みかん」の黄や橙といった色に対して赤いネットを被せることで、より濃い橙や赤に「みかん」が見えるようになるのです。

濃い色をした「みかん」の方が美味しそうに思えませんか?

赤いネットの「みかん」の方が売れる

とある番組で全く同じ「みかん」を同じ値段で並べて置き、片方には透明のビニール袋、もう片方には赤いネットを被せて販売をする実験をしていました。

結果は、ご想像の通り、圧倒的に赤いネットの方が売れたのです。

全く同じものなのに、赤いネットがあるかないかで大幅に売り上げが変わるのですから、赤いネットをかけたくなりますよね。

その他にもあるネット作戦

実は、ネットを被せて同化現象による販売方法をとっているものは他にもあります。

まずはオクラです。

オクラもよく緑色のネットに入っているのを見ませんか?

これはオクラが元々緑であるため、より緑を映えさせて新鮮さを出しているのです。

他にあるのが、にんにくです。

にんにくは白いですので、白いネットに入れられるのが通常です。

白がくすんでいるより、はっきりと明るい白の方が新鮮に見えますよね。

この他にもネットではないけど、対象商品の色に近い色のパッケージを使うなど工夫されていることが分かりますよ。

スーパーなどに行った際には、同化現象に注目してみてください。

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まとめ

今回の「みかん」なぜ赤いネットに入れる?の答えは、「美味しそうに見えるから」ということでした。 私たちが当たり前に思っていた赤いネットには「みかん」を一層美味しそうに見せる役割があったのですね。 いろいろあるパッケージを意識して見てみると新たな発見に出会えるかもしれませんよ。 というわけで、 次回の「今さら聞けない」もお楽しみに! 文/ASOPPA!事務局

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