鈴鹿GT500メーカーテスト2日目。Modulo NSX-GTが大クラッシュ、太田格之進は検査へ

 3月3日、三重県の鈴鹿サーキットで、スーパーGT GT500クラスに参戦する13台の車両が参加するHRC主催メーカーテストの2日目の走行が行われた。快晴に恵まれたこの日もコースレコードとなる1分44秒112を大幅に上回る1分43秒台のタイムが記録されたが、午後のセッションは64号車Modulo NSX-GTの大クラッシュにより赤旗が掲示され、そのまま終了を迎えた。

 セッションは前日に引き続き、午前と午後それぞれ2時間づつとなり、午前は快晴のもと10時より走行が行われた。初日と比べ風は穏やかとなるも、気温は手元の計測で7〜9度と以前として低めというコンディションに。そんななか、セッション開始から1時間ほど経過したところで、17号車Astemo NSX-GTがS字カーブでスピンを喫しクラッシュパッドにヒット。この車両回収のために赤旗が提示された。なお、17号車はピットでの修復を経て、午後のセッションでも34周を走行している。

 続いて13時30分より午後の走行が行われた。しかし、午後のセッション終了まで7分ほどというところで、太田格之進の乗る64号車Modulo NSX-GTが何らかのトラブルが起きたか、130Rアウト側のスポンジバリヤにクラッシュ。これでセッションは赤旗掲示となり、そのまま走行時間終了時刻を迎えた。太田はマシンから脱出後、メディカルセンターに運ばれその後病院で検査を受けているという。クラッシュした車両はリヤセクションを中心に大きなダメージを受けていた。

 なお、この日のベストタイムは19号車WedsSport ADVAN GR Supraの阪口晴南が記録した1分43秒206。2番手タイムは36号車au TOM’S GR Supraが記録した1分43秒453。3番手に1分43秒505をマークした16号車ARTA無限NSX-GTが続いた。

 メーカーテストが終了し、鈴鹿サーキットでは翌3月4日、5日の2日間にわたり『2023鈴鹿サーキットモータースポーツファン感謝デー』が開催される。また、鈴鹿サーキットには明日からのファン感謝デー当日に向けて、全日本スーパーフォーミュラ選手権のマシンや、往年のグループCマシンなど、さまざまな車両が搬入される様子も見られた。

2023年スーパーGT鈴鹿メーカーテスト MARELLI IMPUL Z
2023年スーパーGT鈴鹿メーカーテスト 8号車ARTA無限NSX-GT
2023年スーパーGT鈴鹿メーカーテスト 16号車ARTA無限NSX-GT
2023年スーパーGT鈴鹿メーカーテスト WedsSport ADVAN GR Supra
2023年スーパーGT鈴鹿メーカーテスト au TOM’S GR Supra
2023年スーパーGT鈴鹿メーカーテスト Deloitte TOM’S GR Supra
2023年スーパーGT鈴鹿メーカーテスト STANLEY NSX-GT
2023年スーパーGT鈴鹿メーカーテスト Modulo NSX-GT

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