22年の運転免許返納44万人 3年連続減、75歳以上6割

 警察庁は3日、2022年に44万8476人が運転免許証を自主返納したと発表した。前年に比べ6万8564人減り、3年連続で減少。75歳以上が6割を占めた。

 東京・池袋で高齢ドライバーの車が暴走し、母子らが死傷した事故があった19年に過去最多の60万1022人が返納したが、新型コロナウイルスが広がった20年から減少に転じた。高齢者らの外出自粛の傾向が影響した可能性がある。

 75歳以上の免許保有者は22年末時点で666万5052人。21年末時点から約56万人増え、1947~49年生まれの「団塊の世代」の影響で今後も増加傾向が続くとみられる。

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